1970年代から登場してたVHSテープ。現在は販売終了から数年たち、デッキの部品も無くなりつつあり修理も困難になっています。そしてテープ自体のカビや劣化などの原因から、2025年にはほとんどのVHS方式のビデオテープがビデオデッキで見られなくなるというニュースやネット情報なども出ています。
2025年問題をご存じですか?
大切な思い出のビデオテープが見られなくなるかも!?
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ビデオテープの保存リスクとデジタル化によるバックアップ
ビデオテープ(VHSなど)は、経年劣化や環境の影響を受けやすく、大切な映像が失われるリスクを常に抱えています。
ビデオテープの主な保存リスク
ビデオテープの寿命は一般的に20〜30年と言われており、以下のリスクが再生不能の原因となります。
- カビの発生:高温多湿な場所での保管により、テープにカビが発生しやすくなります。カビの生えたテープを再生すると、ビデオデッキの故障につながる恐れもあります。
- 経年劣化と磁気転写:時間の経過とともに磁気記録が低下し、映像や音声にノイズが入ったり、再生が不可能になったりします。
長期保存でテープの巻きが緩んだり、テープ同士がくっつき、映像が次の層に影響を与える磁気転写が発生することもあります。
物理的なテープの歪みや切れも再生不良の原因となります。 - 再生機器(デッキ)の故障・市場消失:ビデオデッキは生産が終了しているものが多く、故障した場合に修理や代替機の入手が困難になっています(2025年問題)。
- 紫外線:日光や蛍光灯の光も、プラスチックの劣化を早める原因となります。
確実なバックアップ方法:デジタル化(データ移行)
ビデオテープの映像を永続的に保存するための最も確実な方法は、デジタルデータに変換することです。
デジタル化には、主に以下の方法があります。
- 1. ビデオキャプチャー機器の利用
- USB接続タイプ:VHSデッキとパソコンをビデオキャプチャー機器で接続し、付属ソフトウェアを使ってパソコンに映像を取り込みます。取り込んだデータは、HDD/SSD、クラウドストレージ、またはDVDに保存します。
- パソコン不要タイプ:VHSデッキと機器を接続し、ボタン一つで映像をUSBメモリやSDカードに直接保存できます。パソコン操作が不要で手軽です。
- 2. ダビングサービスの利用
- 専門の業者に依頼し、ビデオテープをDVDやデータファイル(MP4など)に変換してもらう方法です。手間がなく、カビ取りなどの修復も依頼できる場合があるのがメリットです。
複合的なバックアップ戦略:「3-2-1ルール」の適用
デジタル化した大切な映像データをさらに確実に守るためには、バックアップにおける「3-2-1ルール」の原則を適用した複合的な戦略が有効です。
- 3つのコピー
データは元データと2つのバックアップの計3つ保持する。 ①PC内のオリジナルデータ ②外付けHDDのコピー ③クラウドストレージのコピー - 2つの異なるメディア
2つのバックアップを異なる種類のメディアに保存する。 HDD(磁気・物理媒体)とクラウドストレージ(オンラインサービス)に分けて保存する。 - 1つのオフサイトコピー
少なくとも1つは物理的に離れた場所(オフサイト)に保存する。 外付けHDDを自宅以外の親戚の家や職場に保管するか、クラウドストレージ(これが最も一般的で容易なオフサイト保存)を利用する。
この複合的な戦略により、特定の機器の故障、メディアの破損、あるいは火災・水害などの災害といった多岐にわたるリスクから、大切な映像データを守ることができます。


